①基本的に床屋と同じくらいの料金設定のところが多い
整体院・鍼灸院の適正料金についてですが、料金設定に法的制約はありませんので、その整体院・鍼灸院が設定したい料金を設定することができます。
当然、腕に自信のある整体院・鍼灸院は料金設定が高めでしょうし、そうでないところは低めに設定するかもしれません。
が、この業界では、
「床屋さんと同じくらいの料金設定にする」
という、暗黙の了解みたいなものがあります。
ですので、その商圏の床屋さんの料金設定と同じくらいの料金設定であることが多い、と言えます。
②都市部と地方では料金体系が違う
東京、大阪、の二大都市を筆頭に、都市部と、それ以外の、地方、では、そもそも料金体系が違うことが多いです。
東京、大阪、はご存知の通り、大都市で、給料もいいかわりに生活費も高い、という特徴があります。
この二大都市の美容院の料金体系は、その店にもよりますが、非常に高額に設定されていることも多いです。
ですので、整体院・鍼灸院も、それに準じて、高額に設定されているところが多い傾向があります。
③料金が高いか安いかは患者さんの満足度で決まる
とは言え、都市部でも低料金で設定しているところもあれば、地方で高額に設定していることもあります。
整体院・鍼灸院は、心身の問題を解決しにいくところですので、困っている患者さんが満足することが求められます。
ですので、患者さんが「満足する施術を受けられた」、と感じることができれば、その料金がいくらであろうが「適正料金」となります。
例えば、ある患者さんが、何年も悩んでいる不快症状があるとして、その方が、「この問題が解決するのであれば30万円出しても惜しくない」と感じていた、とします。
その患者さんが、1回1万円の整体院・鍼灸院へ3回行ったら、何年も悩んでいた不快症状から解放された、とすれば、
「払ってもいいと考えていた30万円」ー「実際の施術にかかった費用3万円」=「27万円も得した」
という図式が成り立ちます。
この場合、患者さんは、払ってもいい料金よりも、ずいぶんと安い料金で済んだので、「満足度は非常に高い」と言えます。
当然、この施術に対して、「安い」と感じるでしょう。
逆に、「この肩こりをなんとかしたい、1万円なら払ってもいい」
という患者さんがいたとします。
この患者さんが、1回3000円の整体院・鍼灸院へ行ったら、「5回来れば治ります」と言われたとします。
とすると、
「払ってもいいと考えていた1万円」-「3000円×5回=1万5000円」=「5000円損する」
と感じることでしょう。
当然、この患者さんは2回目の来院は控えると考えられます。
このように、
「整体院・鍼灸院の適正料金は患者さんの満足度によって決まる」
と言えるのです。
ですので、その整体院・鍼灸院が1回の施術をいくらに設定していようが、
患者さんを満足させることができれば「安い」または「適正」と判断されるし、
患者さんを満足させることができなければ「高い」と判断されるのです。
当然、患者さんからすれば、安い方が良いに決まっています。
が、いくら安くても、効果がないところへは誰でも行きたくないはないでしょう。
ですので、結論として、
「整体院・鍼灸院の適正料金は、施術の満足度に見合った料金が適正料金」
となります。
④整体院・鍼灸院の適正料金にも市場原理が働いている
世の中の全ての料金には、「市場原理」が働いています。
要は、
「消費者が高いと判断すれば高い、安いと判断すれば安い」
という、「需要と供給の原則」、です。
整体院・鍼灸院の料金も、この市場原理に則っている、ということです。
そうです、整体院・鍼灸院の適正料金は、整体院・鍼灸院側が決めるのではなく、消費者である「患者さん」が決めるのです。
よって、患者さんを満足させ続けている整体院・鍼灸院は繁盛するし、そうでないところは自然淘汰されていくのです。
この事実は、整体院・鍼灸院を経営する側からも大事な視点なのです。
この記事が参考になれば幸いです。