鍼灸治療

鍼灸治療の得意分野とは?

鍼灸治療の得意分野は、術者によっても異なりますが、大きく分けて次の二つになるでしょう。

①体のこり・痛み

まずは、何と言っても、鍼灸治療の得意分野、といえば、この「体のこり・痛み」症状が挙げられるでしょう。

体に、こり・痛み症状がある場合、通常は、「整形外科」を受診します。

ここで問題が解決すればよいのですが、そうでないケースも少なくないのが実情です。

患者さんから、よく聴く話として、

「体のこり・痛み症状で整形外科を受診したけど、レントゲンやMRIを撮って、これこれこうです、と説明を受けて、後は、痛み止めとシップを出されるだけで、他は何にもしてくれない、行っても結局こり・痛み症状は改善されない」

というものです。

だからこそ、我々鍼灸師が生計を立てることができる、とも言えますが、、、。。

とにかく、結論的に、

「整形外科で解決されない、こり・痛み症状は少なくない」

ということです。

こういった場合、鍼灸治療が効果を発揮して、患者さんのこり・痛み症状の緩和、改善に役立てることは、結構多いのです。

鍼灸治療のやり方は、鍼灸師個々で違うし、鍼灸師の能力にも差があるのが実情ですので、「どこの鍼灸院へ行っても必ず改善する」とは言い切れませんが、おおむね、開業歴の長い鍼灸師の経営する鍼灸院であれば、それなりの効果が見込める、と言えます。

ちなみに、当院の鍼灸治療の、「こり・痛み症状に対する有効率」は、統計的に8割~9割くらでしょうか。

有効率は、鍼灸院、鍼灸師により、また、患者さんの病態、体質、治療の効きやすさ、により、ばらつきはあると思いますが、やはり、選ぶ時には、有効率の高そうな鍼灸院を賢く選びましょう。→参考:どこの鍼灸院へ行けばいいか?

鍼灸師
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②自律神経失調症状

もう一つ、鍼灸治療の得意分野として、「自律神経失調症状」が挙げられます。

ただし、この「自律神経失調症状」は、「体のこり・痛み症状」よりも、鍼灸師にとっては、難易度が上がります。

ですので、経験に浅い鍼灸師や、能力の低い鍼灸師、では対応しきれないこともありますので、対応可能かどうか事前に確認しましょう。

ちなみに、当院は、自律神経失調症状、は得意としていて、実際、有効率も高い方だと思いますし、クチコミや紹介で、そういった患者さんが多い鍼灸院です。

ここで、当院の、自律神経失調症状の改善の仕方、をサラッと説明すると、当院の自律神経失調症状に対する鍼灸治療のアプローチ方法は、少し独特で、私自らが、長年の経験と試行錯誤から編みだした、

「体の骨格バランスを改善することで、自律神経機能を正常化させる」

という、アプローチ方法をとっています。

「鍼灸治療で、骨格バランスが調整されるのか?」

と、疑問に思われるかもしれませんが、答えとして、

「調整されます」

このアプローチ方法で自律神経失調症状を改善させている鍼灸師は、全国的にも少ないと思います、手前味噌ですが。

この、私独自のアプローチ方法については、また、別の機会に詳しく解説する予定です。

「構造が機能を規定する」

という考え方があります。

「体の骨格バランスが自律神経機能他、様々な機能を規定している」

という考え方です。

要は、

「体が歪むと、それにつれて、神経機能などの機能も不安定になり、不快症状を発生させる」

ということです。

ですので、当院は、

「体の歪みの正常化」

を基本治療指針としている鍼灸院なのです。

 

当院の話はこれくらいにして、

要は、

どんなアプローチ方法であっても、自律神経失調症状を改善させることができる能力を持った鍼灸師のいる鍼灸院へ行くこと

が、自律神経失調症状を改善するためには必須になります。

 

最後ですが、

「鍼灸院へ行くべき自律神経失調症状」

とは、

 

頭痛、めまい、ふらつき、耳鳴り、喉のつかえ感、動悸、胃腸症状、不眠、不安感、体のだるさ、疲れやすい、体中の関節が痛む

 

などです。

当然、まずは医療機関を受診し、「どこも異常はない」、「悪いところはない」、と事前に診断してもらう必要があります。

自律神経失調症状、と思っていた症状の裏に、思わぬ重大疾患が隠れていることもありますので。

 

ということで、整理しますと、

鍼灸治療の得意分野は、

①体のこり・痛み症状

②医療機関を受診しても、「どこも異常はありません」と言われた、自律神経失調症状

となります。

 

もう一つ、補足しますと、

自律神経失調症状で医療機関を受診し、「どこも異常はない」と診断されると、「心療内科」を紹介されることがあります。

これは、私の個人的見解ですが、

「安易に精神科・心療内科を受診するべきではない」

ということです。

理由は、心療内科の治療は、基本的に、「薬物治療」です。

そこでは、「依存性の高い薬物」を処方される確率が高いです。

一時的には、それらの薬物で楽になることはありますが、今度は辞めるのが難しくなります。

ですので、「どうしても限界」ということでなければ、まずは、心療内科ではなく、鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

なお、

「一度でも、精神科・心療内科を受診すると、その後5年間は、保険に加入できなくなる」

という事実があることも、ここで補足として、お伝えします。



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