針の種類には様々なものがある
はり治療で使用する「針」は、様々なメーカーのものがあります。
針の長さや太さも様々で、使用目的や部位によって、また、術者の好みや、患者さんの好みによって、その都度、最適な長さや太さのものをチョイスします。
針の長さは、一番短いもので、「1.5センチ」、長いものだと「6センチ」や、それ以上に長いものもあります。
針の太さは、一番細いもので、「0.10ミリ」、ふといものでは「0.25ミリ」や、それ以上に太いものもあります。
私が一番多く使用するのは、「長さ3センチ、太さ0.12ミリ」のものです。
これは、体に使用する針としては、一番短く、一番細い針です。
できるだけ、患者さんの負担が小さいものを選んで使用しています。
それでも、十分に効果を出せることが多いです。
どうしても必要な場合のみ、それより長い針や太い針を使用します。
様々な人に対応できるようにするため、私は、様々な長さ、太さの針を常備しています。
日本の針は独特
はり治療は、現中国発祥ですが、現在、日本で主に使われている「針」は、中国で使われているものとは、異なっています。
どう違うのかといえば、日本では、江戸時代に、「管針法」という方法が編みだされ、それ以来、日本では、その管針法で使用されるものが多く使用されています。
「管針法」とは、具体的には、金属の針本体を、プラスチックの筒で覆って使用する、というものです。
この方法を導入することによって、針を身体に刺すときの痛みを緩和することができるのです。
日本人は、一般的に、刺激に敏感な人が多いので、日本人には適した方法と言えます。
ちなみに、中国では、本来の、金属の針がむき出しになった針を使用しています。
日本では、日本の針と区別するために、あえて「中国針」という言い方をすることが多いです。
先ほど、針は様々なメーカーのものがある、と言いましたが、実は、日本製のものは1社しかなく、その他ほとんどが中国製です。
日本製の針を作っているメーカーは「セイリン」1社だけ
日本で、はり治療で使用する針を作っているメーカーは「セイリン」というメーカー1社だけなのです。
ちなみに、私は、この「セイリン」の針を使用しています。
中国製のものよりも、価格的には高価なのですが、そこはやはり「日本製」、使い心地が一番良く、針を刺すときの痛みも少ないので、私はこのセイリンの針を使い続けています。
はり治療で使用する針は、使い捨ての針、と、滅菌して再利用する針、とに大きく分かれます。
鍼灸院に行く前に必ず確認したいこと
私は、使い捨ての針、いわゆる「ディスポーザブル製品」を使用しています。
今のこの時代、ディスポーザブル針を使用するのは「当然」と考えています。
自分が患者さんの立場なら、使い回しの針では絶対に治療されたくありません。
ここのポイントは、非常に重要で、もし、はり治療を受けたいと考えて、行く鍼灸院を選ぶ場合、
「使い捨ての針を使ってますか?」
と、一度、事前に問い合わせた方が無難です。
「使い回しの針を未だに使用している鍼灸院へは行くべきではない」
というのが、私の私見ですし、もう世の中の常識がそうなっています。
私が使用している「セイリン」の針はこんな感じです
このように、1本づつ滅菌包装されています。
それを、使用時に取り出して使用します。
これが、滅菌包装から取り出した針です。
非常に細いです。
参考になれば幸いです。
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