お灸には様々な種類がある
お灸、と一言で言っても、いろいろな種類のお灸があります。
今の日本の鍼灸院では「温灸」がよく使用される
そのうちで、今の日本の鍼灸院でよく使われているのは、「温灸」というものです。
温灸にも、様々なメーカーのものがあります。
鍼灸師の好みによって、それぞれの鍼灸院で使われているものはバラバラです。
当院では、「大和漢」の「達磨スーパータックル、マイルド」を使用している
ちなみに、当院では、「大和漢」というメーカーの「達磨スーパータックル、マイルドタイプ」を使用しています。
「スーパータックル」というのは、お灸を患者さんの体に付ける時に、水を使用することなく、そのまま貼れるタイプ、ということです。
多くのメーカーの温灸では、お灸を患者さんの体に付けるときに、一旦水に少し浸してくっつきやすくしてから使用するものが多いのですが、この「達磨スーパータックル」シリーズでは、水を使用することなく患者さんの体に貼れるので、非常に便利なのです。
温灸は、やけどの痕が残らないので安心・安全
このようにして、専用の棒で「もぐさ」の部分を押し出すので、貼ったときに、患者さんの体ともぐさとの間に空間ができますので、やけどの痕が残りません。
今時は、お灸でやけどの痕は、どの患者さんも作りたくはないので、この「温灸」が主流なのです。
熱さの程度も様々で、この「達磨」シリーズは、「ソフト」、「マイルド」、「弱」、「強」の4段階の熱さのものを取り揃えています。
私は、そのうちの「マイルド」を、ずっと使用しています。
当院では、患者さんお灸を熱いと感じたら取り去る
基本的に、温灸は、熱が冷めるまで、ずっと貼りっぱなしで使用するのですが、この「マイルド」でも、ほとんどの患者さんが、途中で「熱い」と感じますので、そう感じたらすぐに取り去るようにしています。
お灸は、熱ければ熱いほど効く、というものではなく、「熱い」と感じた時点で効いているので、患者さんの負担軽減のためにも、その時点で取り去るようにしているのです。
透熱灸は今の日本の鍼灸院では、あまり使われない
また、昔ながらの「透熱灸」というものがあります。
「もぐさ」を術者の指で器用にひねって、直接患者さんの体に置いて使用するものです。
これは、直接患者さんの体を焼く形になりますので、熱いし、痕が残ります。
ですので、今では、ほとんど使用することはありません。
当院では、「逆子のお灸」のときのみ透熱灸を使用する
当院では、「逆子のお灸」の時のみ、この「透熱灸」を、足のツボにするくらいです。
出産を控え、「逆子が治らなければ帝王切開」、という患者さにとっては、少々の熱いお灸も我慢されます。
ついた痕も、時間が経てば消えます。
お灸治療は鍼治療とセットで使用する
お灸だけを使用して治療する、ということは基本的にはありません。
鍼治療だけか、鍼治療にお灸をプラスするか、のどちらかです。
どんなときにお灸治療をプラスするか?
どういうときに、お灸治療をプラスするかと言えば、
①患者さんの体を温めたいとき
②自律神経バランスを取りたいとき
③鍼治療の効果をより増強したいとき
の、以上、主に3つの場合に鍼治療にお灸をプラスします。
お灸治療は、非常に気持ちよく、効果も高い治療ですので、当院では、積極的に使用しています。
興味のある方は、一度、お近くの鍼灸院でお試しください。
今回の話が参考になれば幸いです。
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